「マンジャロを打っている間、運動していいの?」
「吐き気があるけど、ジムに行っても大丈夫?」
「どうせ痩せるなら、運動しなくてもいいのでは?」
こんにちは。渋谷・池袋・東高円寺でパーソナルジムARISANFITを運営している、代表トレーナーの小河原です。医療ダイエット中の方から、この質問を非常によく受けます。
体調に問題がなければ、運動はしたほうがいいです。むしろ、しないと後で困ります。マンジャロは食欲を抑えて体重を落としますが、そのとき筋肉も一緒に落ちます。運動なしで痩せると、やめた後に「代謝が下がった状態で食欲だけ戻る」ため、リバウンドが以前より大きくなります。ただしやりすぎは逆効果で、強度と頻度の設計が重要です。
マンジャロ・ゼップバウンド・GLP-1は何が違う?
混同されやすいので整理します。この記事の内容は、どれを使っていた方にも当てはまります。薬の名前が違っても、体で起きていることは同じだからです。
マンジャロとゼップバウンドはまったく同じ有効成分(チルゼパチド)で、承認されている病名が違うだけです。GIPとGLP-1という2つの受容体に働きかけて食欲を抑えます。
どの薬でも「食欲が抑えられて食事量が減る」という仕組みは共通です。つまり、脂肪だけでなく筋肉も落ちるという問題も、やめた後に食欲が戻ってリバウンドするという問題も共通して起こります。
「マンジャロをやめたら太った」「ゼップバウンドをやめた後が不安」「GLP-1で筋肉が落ちた気がする」——どの入り口から来られても、必要な対策は同じです。
どの薬を使うか、いつやめるか、量をどうするかは、必ず処方を受けている医師にご相談ください。当ジムが行うのは、薬とは別に行う運動・食事・姿勢のサポートです。
運動してもいい?まず安全面から
マンジャロを使用中でも、体調に問題がなければ運動は可能です。ただし、通常のダイエットとは前提が違います。食欲が抑えられている=エネルギーが慢性的に不足している状態だからです。
- 吐き気・嘔吐がある
- 強いだるさ、めまいがある
- ほとんど食事を摂れていない
- 脱水気味(尿の色が濃い、口が渇く)
これらの症状は薬の副作用として起こりえます。無理をすると危険なので、その日は休んでください。症状が続く場合は処方医にご相談ください。
運動しないとどうなるか
「薬だけで痩せられるなら、運動は不要では」と思われるかもしれません。実際、体重は落ちます。問題はその中身です。
臨床試験では、GLP-1系の薬で減った体重のうち約45%が脂肪ではない除脂肪量(筋肉など)だったという報告があります。運動は、この筋肉の減少を抑えるための手段です。
どんな運動を、どのくらい
結論は「筋トレを、少なめの量で、週2回」です。通常のダイエットとは考え方が逆になります。
- 筋トレを優先する(有酸素より先)薬で体重はすでに落ちています。有酸素運動でさらにカロリーを削る必要はありません。守るべきは筋肉なので、負荷をかける運動を優先します。
- 大きい筋肉からお尻・脚・背中。使っていない筋肉から先に落ちるため、大きい筋肉に刺激を入れておくと残り方が変わります。腹筋や腕から始めるのは効率が悪いです。
- 週2回、1回30〜60分で十分エネルギーが不足している状態なので、やりすぎると筋肉の分解が進みます。「追い込む」のではなく「刺激を入れて終わる」感覚が正解です。頑張りすぎが逆効果になる、珍しいケースです
- たんぱく質を最優先で口に入れる食欲がない中でも、最初のひと口をたんぱく質にします。卵・ヨーグルト・豆腐・鶏肉・プロテインなど。運動しても材料がなければ筋肉は維持できません。
「せっかくジムに行くならしっかり追い込みたい」と言われることがありますが、薬を使っている期間はむしろ抑えるのが正解です。エネルギーが足りない状態で強度を上げると、体は筋肉を削ってエネルギーを作ります。目的は「鍛える」ではなく「減らさない」。ここを取り違えると、頑張るほど逆方向に進みます。
打った日・吐き気がある日はどうする
注射当日は副作用が出やすいタイミングです。体調のパターンは人によって違うので、まずはご自身の傾向を把握してください。
- 注射から2〜3日空けた「調子のいい曜日」にトレーニングを固定する
- 吐き気やだるさがある日は迷わず休む
- 水分をこまめに摂る(脱水は副作用を強めます)
- 体調が読めない時期は、時間を短くして回数を確保する
薬の使用・中止・量の調整については、必ず処方を受けている医師にご相談ください。当ジムが行うのは、薬とは別に行う運動・食事・姿勢のサポートです。
なお、薬をやめた後にどう戻すかまで含めて考えておくと、リバウンドを防ぎやすくなります。詳しくはこちらでまとめています。
よくある質問
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